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台湾忠臣蔵

にーはお!

相棒の森井ユカさんが台湾(台北)にサテライトオフィスを構えたので、訪問がてら現地であたしの仕事の商品開発のリサーチやら、もちろん忠臣蔵モノも探しに出かけました(あるのかよ!)

ちなみに旨いものに目がないユカデザイン社さんは「地元民」と化して、わたしの滞在中毎日どのタイミングでもハズレ無しの店を紹介してくれて、胃袋を大満足させてくださいました。




▲朝飯は豆漿(トウジャン)の旨い店から始まり…



さて!
忠臣蔵のお話しの前に…
いま新正堂の渡辺社長様より、とある縁起物グッズのデザインのご依頼を頂いておるんですが、信心深い台湾では新旧の縁起物グッズが溢れかえり、出かけた4日間はお彼岸の連休ともあってあちこちで神様がらみのイベントもありリサーチにはうってつけでした。
とは言うものの、
やはりグッズ展開のデザインの多くはその国民の生活や慣習にのっとったものですし、なにより色使い自体は中華圏独特のものでありますから、おおいに刺激にはなりましたが、取り入れてどうこうという参考とは別でした。




▲神様グッズあれこれ。



話は横道にそれますが、台湾では(たぶん中華圏で広く?)実在した人物が神様になるパターンがいろいろございまして、今回行きませんでしたが三国志で有名な関羽が神様になって祀られてるお寺さんがある街の駅は
「忠義」
と言うんですな。
なっかなかイカした駅名であります。
忠臣蔵好きのあたしには「忠義」「忠孝」といった文字には弱い。
(特に泉岳寺のある駅名を「高輪ゲートウエイ」にされた忠臣蔵ファンの身としてはひとしお)
今度出かけた折はぜひ伺いたいでーす。


関係ない話でドンドンと脇道にそれますが…
城中市場という西日暮里と巣鴨を混ぜたような問屋街に行ったときの駅の出口が「ももいろのゼットで「忠」出口」ということを知ったとき、どれほど喜んだことか。
オタクって幸福のレンジが広くておめでたいですわい。








▲「忠義」駅のお寺と同じ関羽の神様を祀った
台北市内の行天宮さんは、商売繁盛の神様。




さて!

聞いてほしいのは
古亭という街にある骨董屋さんの話です!




▲骨董の殿堂



2棟を乱暴につなぎあわせて、その一階と二階に骨董品をぎゅう詰めに並べている骨董屋さん。
ここには思いのほか日本のものが多く(家具、人形、食器、書など)、奇跡的な発見があったのであります!






じゃじゃ〜〜ん!!!!!


さあ、こりゃなんでげしょう!?
体調約25センチ。
わたしには

大石内蔵助に見えなくもない。

これに出会った時はもう「おいおいおいおいおい」
と興奮しながらスマホを取り出しました。




▲銅雕人物 1800台湾ドル(約6500円)



しかしここはいったん落ち着いてちょっと細部を観てまいりましょう。
うやうやしく台座に仁王立ちですが、これは〜、お雛様の台座かなんかで間に合わせてる感じですかな?

ポイントはまずこの振り上げた右腕…




▲バチがすげ〜曲がっちゃってるけど!



討ち入りの形ならこれは陣太鼓を打つバチってことになりますね。
でも、先っちょにたんぽみたいのがついてましてね、
これがねー…
で、ご覧のとおり、頭に鉢巻でしょう?
はちまきぃ…かぁ…
お顔は小判形で、くすお好みの内蔵助タイプだけど。

それから、逆ですけど紋は二つ巴。
唯一、赤穂義士を思わせる特徴でございます。
だから左手に陣太鼓でもぶら下げていればねえ。
ところがなんにも持ってらっしゃらない。
それがあればもっと手がかりになったのですが・・・
いや、太鼓があれば即買いだわ。







でね、腹掛けをしていませんでしょ。
鉢巻にも金属の板がついてたりしていませんしね…
つまりね、闘う格好になってないんですよ。

こうなりますと、コレって
鉢巻きして興奮したマリンバ奏者のおっさんになっちゃうんですよねえ。







この、異様に丈の足りない袴は、股立を上げてると解釈できなくもないんですが…
んま、これもねえ…。

先輩方はどうお思いになりますか??


それから!


こんな出会いも!







赤穂十七義士遺髪塔のあります熊本県山鹿のとうろうが!
現地で買い求めますと3万円するところをなんと!
約4,600円にてお買い得!
う〜〜〜ん!…
めっちゃ欲しいけど持って帰るのは大変。


くすやに訪れてくださる海外の方はほんの少しですが、台湾はアメリカ〜中国〜韓国についで4位にご贔屓いただいてます。
忠臣蔵な戦利品は微妙?でしたが、食文化が異様に性に合ってるので、
また出かけます〜〜!

コーディネイトの森井ユカさんありがとうございましたっ!
新刊>「旅のアイデアノート」


<加筆>
ちなみに泉岳寺のおみやげで「銅雕人物」とくりゃコレがおなじみでして、んま、こういきたいですわねえ。
ポーズは似てるんだけどなあ。(画像はくすおのショーケース)
我愛台灣。
該鎮融合了新舊文化。
每個人都很善良。
食物很美味!
我喜歡日本的歷史劇“忠臣蔵”(忠義浪人)。
有一家名為“
藏舊尋寶屋”的古董店,距離火車站"古亭"僅幾步之遙。
我在那裡找到了一個罕見的娃娃
這與“忠臣蔵”有關嗎?
| もりいくすお | - | comments(0) | trackbacks(0) |
平成最後の忠臣蔵トークショー



2019年春弥生…3月14日に!

 

NPO法人「江戸前21」さんの企画で

「最後の平成忠臣蔵※はじまりのはじまり」
というイベントに呼んでいただきました。







出演は江戸詰の赤穂観光大使三羽烏。
新正堂 渡辺仁久社長
講談師 若林鶴雲先生
もりいくすお





▲十年来の仲良しです。



あたしは先輩方とトークショーという形でMCを取らせていただくことにさせていただきまして、そうと決まれば打ち合わせが肝心と、事前に3人で集まって銀座のHOOTERSにて企画会議。
予想どおり、大事な話は2〜3分で終わってあとは周囲の風景に見とれながらただただ飲んでおりました。

さて、公演当日。
場所は新橋駅近くの元小学校。
「生涯学習センター ばるーん」
キャパ30人位でしたでしょうか。

あたしは討ち入り装束に着替えなきゃいけませんので早めに参りましたら、鶴雲先生はすでにご到着でお着替え中。ちょうど袴を履いているところです。
それをスタッフのおねえさま方がしげしげご覧になりながら
「良い袴ねえ」
「その縞はなんという名前かしら」

などとおっしゃりながら先生と談話中。

スタッフ控室と楽屋が一緒と聞いていなかったものですから、わたくし自分のスパッツ姿などみっともなくて見せられたもんじゃございませんので、おおそれながらと着替えるときのお人払いをリクエスト…
「着替えてくるもんだと思ったわ」
という退出しながらのご意見をいただき、「ごもっとも!」と自分の準備不足を猛省。
ほんとわがまま言ってすみません。




▲渡辺社長のお差し入れ



さて、まずは社長の「切腹最中誕生秘話」
…だったかなと。
実はあたしと鶴雲先生は控室にいて聴いてないんですよね。
「新正堂創業秘話」だったかな…(映像も録音も記録が無いのです)
ともかく、この日は浅野内匠頭長矩公のご命日でございますのでちなんだ話題。







いずれにいたしましても新正堂さんは内匠頭終焉の地跡にお店を構えていらっしゃいますし、切腹最中は長矩公の切腹をイメージした商品です。

なにより3月14日は正式な「切腹最中の日」!
廊下を挟んでドッカンドッカンとウケてる笑い声が聞こえてまいります。

そして
鶴雲先生は「刃傷松の廊下」をご口演。




▲いつにない迫力の一席。



最後は3人のトークショーですがあたくし開口一番で、かつて春風亭一之輔師匠から「忠臣蔵漫談」と名付けられた出し物をダイジェストでお目にかけました。
映画の栄枯盛衰と、内匠頭役者のいろいろベスト3です。

あたしの役者絵をご覧頂きながらの一席。




▲スライド準備のお手数をお掛けしました。



それから3人のトークショー。
我ながら
これが一番の見ものじゃなかったかなと。

あの日松の廊下でなにがあったと思うかについてや、なぜ討ち漏らしたかの推理推測などをいたしました。

鶴雲先生は武道も明るいので小サ刀のどの部分で斬りつければ確実か、など興味深い「殺人レクチャー」も。
こんなのどこの公演もやってないんじゃないかなあ。(あったらすいません)




▲「バットで言うとスイートスポット。
  刀にもソレがある。
  人間を斬るときは…」




松之大廊下の事件はいろいろ言われるところがあり、市川雷蔵がかつてインタビューで「演じてて内匠頭がアホに見えたらアウト」と言っていたのを紹介しながら、いろんな側面を持つ内匠頭や事件について。
また社長や先生がアンチの人からイチャモンを付けられたとき、どうしているかの対処法なども伺いました。

まあ、ともかく、投げかけた質問の回答はなかなか直球では返ってこず、みんながオハナシ好きなのでいろいろ盛り上がりました。

ありがとうございました!




▲打ち上げはスナックでカラオケ「刃傷!松の廊下」


お写真撮影…栗原さん。渡辺社長。主催の石山さん。ご提供ありがとうございました。

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衛星クオリティ


2018年のCS放送(衛星劇場、東映チャンネル)ではほんとにもう貴重な忠臣蔵映画が数々放送されました。
元禄あばれ笠〜浪曲忠臣蔵より〜」「元禄水滸伝」「四十八人目の男」「赤穂義士(大映版)(東映版)」「忠臣蔵 暁の陣大鼓」などなど!
ほとんど戦中戦後の作品でございまして、そういうところが貴重。

で、これがすごくクリアで綺麗なんですね。

東宝ビデオからリリースされていたビデオテープの画質と比較してみても歴然。
ちょっと「元禄あばれ笠」見てください。




▲ビデオテープの画質(部分)。


▲今回、放送されたもの。



この画像はテレビ画面をスマホで撮ったものですが、そんな環境でもクオリティの差は歴然。

もうひとつ。橋の上のシーン。これも部分のUPですが…




▲「まあ、橋だなあ」というシーンですが



▲人物がいるんですね。



まーとにかく、さらに感激なのは字幕がつくんですね(スカパー!の場合)。

新作の公開も待ち遠しいですが、古い作品をより良い状態で見ることのできる時代がやってきて、なんかもう生きていこうという欲が絶えません。



 
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港区歴史フォーラム2018


 2018年12月はじめ、ニッショーホール(というところがまた泣かせる)において「港区歴史フォーラム」に登壇させていただいた備忘録。


 忠臣蔵大好きなあたしがテーマに選んだのは、吉良さん。
 題して


「ステキなワル役 吉良上野介」


 彼の「存在感」無くしては忠臣蔵が成り立たないと思ったからなのであります。
 あの人は「ただのおじいちゃん」ではないのであります。
 難攻不落のラスボスである吉良様をご来場の皆様に思い出してほしかった次第。




▲吉良軍団(もりい画)



 近年のドラマがもうひとつ「忠臣蔵を見た!」というカタルシスを感じないのは、脚本上でなにかと吉良に「言い分」を与えてしまうからじゃないかと。
 敵役のバックグラウンドや言い分を劇中に出せば出すほど最後の討入にラスト・バトル感が無くなる。それどころか殺伐としたものに映ります。
 これは、料理を美味しくいただく食レポに屠殺シーンを差し挟むくらいよけいなことで、かつ間違っていると思うのです。
 たとえば、ハリウッドもイギリスも生涯この一本(映画)をアンケートすると入選する「七人の侍」。
 アレがどうして痛快に面白いかと言われれば、野武士の家庭の事情が表現されないからであります。
 悪役に言い分を持たせないのは大事な「コツ」なのです。

 勧善懲悪を認めてもらえない昨今の風潮はポリティカル・コレクトネス(平等主義)などの影響があると思うのですが、往年の作品のように吉良は徹底した悪役に戻ってもらいたい。
 そうすることで「良い忠臣蔵」を今後も作り続けてほしい。

そういう願いを込めた構成を考えました。

 とはいえ、吉良上野介は実在した人物であり、イビリの内容などまったく伝わっておらず(イビリの事象は伝わっている)、元・ご領地の人たちの気持ちを考えると昭和以前のようなステレオタイプの描き方にはいささか配慮が必要かとも思います。

 そこで解決策を考えるというオチを目指します。


 奇しくも前半の講演の加来耕三先生も(2部構成のイベント)テレビや映画の忠臣蔵劇と大衆について言及しており、良いつながりが出来てよかったです。

 先生は
「わたしは平成の終わりとともに忠臣蔵も終わると思います」
 という絶望的な結論。
 それを受けてわたしは
「終わらせないためには・・・」
 と、やったわけであります。







 まずカンタンに忠臣蔵物語では吉良がどのように扱われてきたか「早わかり忠臣蔵絵本」から3場面(いじめ〜刃傷〜討ち入り)を抜粋。
 講談本のセリフを重ねて振り返ります。

 美術品を愛した吉良は絵のように屏風を破壊したりしなかったろうと言ういっぽうで、鹿島藩や津藩で香炉や花活、雪舟の掛け物なんかをせびったと伝えられる話を紹介。
 しまいにゃ
「吉良さんが来るときは良いものは出しておかないほうがいいですよ」
 という噂が立つようになった。っていうエピソードも話しました。

 夜の部だったかMCさん(主催の信頼も厚い野口菜菜さんは明るく勘ばたらきが良く、ずいぶん助けられました。)がここで
 「ほしがりやさんだったんですね」
 と振ってくれたので、ついでに息子を養子にやった上杉家に出向いてはリフォーム代を無心したりして家老に煙たがられたというハナシもしちゃいました。
 映画「赤穂浪士」の抜粋もして、里見浩太朗の綱憲から
「その方はわたしの父が嫌いであろう」
 と図星を指されて上杉家家老の千坂兵部の市川右太衛門が狼狽するシーンを再現しました。
 歌右衛門の真似と言っても
「ッパ」
 しか言わなくても笑ってくださるのだからご年配のお客様はうれしい。
 あと、津軽藩で吉良が、出された膳に「このごはん、まずいね〜」と言ってぶち切れられたハナシもした。
 「思ったことをクチに出しちゃう性格なんですね」
 と野口さん。彼女の切り返しがすごくやさしくわかりやすい。
 おかげで「嫌われ者」を説明していくカードが揃ってまいります。
(内匠頭の小姓を所望したとか、畳替え事件とかはハナシの流れ的にリアリティを欠くと考えて話題にしませんでした。)



 さてそれから吉良上野介という人の血統や家格に触れました。
「1000年以上前の清和天皇からの流れを系図にすると毛細血管みたいになるので代略に代略を重ねてこうしました!」




▲サッパリ!



 そもそもわたしは忠臣蔵以外は浅学であり、平安時代からの話なんかとても出来ません。
 だからこれでちょうどいい。ウケたしw。

 血統もさることながら、室町の武将時代は(<義尚さんという先祖について)天皇の警護をして菊の御紋章をもらったとか、六代将軍が亡きあと将軍の代理を務めたりという実績やトップクラスの人たちとのパイプについてここで話すのに系図は役立ちました。

 われらが(?)吉良上野介義央も若いときにお父さんと一緒に天皇に退位の勧告に行ってそれを成功させたりしてるという。きょうびバイトをクビにするのにも神経をつかうのに、天皇様ですよ!…みたいなかんじでとにかく吉良家の輝かしい功績を紹介したのです。
 時代が、チカラが本意ではなく儀礼社会になって高家という職業が出来たときも、選ばれた26家の中でもおじいちゃま(義彌よしみつ)が知識や仕事ぶりでは他家を抜いてトップクラスだったという。

 そんなサラブレッドの吉良上野介義央も微妙な関係の幕府と朝廷との間を行ったり来たりしてうまいこと取り持ち、仕事のミスが一度もなかったと伝えられる。

 旗本と言っても官位は高く、エリートでセレブ。サラブレットで仕事ぶりに非の打ち所がない。そのうえ美男の貴公子。
 そもそもそんな男、よほど相手へのおもいやりがなければ好かれるわけがない!?
 こういう人から
「そこに飾ってある香炉、なかなか良いね」
 かなんか言われれば断れない。…厄介。

 これだけのバックグラウンドのひとなら目下(めした)に対して傲岸不遜であったことも容易に考えやすい。
 あたしのような昭和世代でもさんざん「上」の人には威張られたものです。
 堀部弥兵衛金丸覚書にも
「伝奏屋敷で用意した品物に悪口三昧だったが殿様はグッとこらえた。でも殿中で諸人の前で武士道が立たない悪口を言われた」
 という記録が残っている。

 また、あまりにほうぼうに通じているからいろんなことを「知りすぎた男」として命を狙われるという歴史ミステリーも、よくある。(家康が征夷大将軍になりたいから源氏の長者である戸籍が必要となり吉良が工作したというテイはゲームにも採用されている)



 ここいらへんで、吉良さんが上等であればあるほど難攻不落のイメージが上がっていき、四十七士がケイパーに苦労するほど討ち入りが盛り上がると念を押しておけばよかったな〜。
 わたしに言わせりゃ「忠臣蔵」づくりには大事なポイントなんです。そうすることで、討入をあたかも通りすがりのおじいちゃんをリンチしたような言われ方は通用しなくなってくると思う。







 次に地元、三河国の吉良町(愛知県西尾市)での愛され方。

 西尾市にはそこかしこに馬にまたがった吉良さんの像があることを写真で紹介。
 …しかし、スーパーエリートでセレブの吉良さんが農耕用の駄馬にまたがって堤防工事の巡察をするだろうか??
 しかも旗本は領地に出向かないのでは?(家老を代官にして派遣するのがふつうだそうで…でも一回帰ったってハナシがあるそうですな)という話を遠慮がちに差し挟むところにどうしても吉良さんを褒めきれない、わたしのイサギの悪さが見え隠れいたします。


 ただ、そんなもりい くすおのしょぼい見解はともかく、吉良に仕えた小姓さんの墓から法名が削られてる件(吉良のイメージがあまりに悪いので遺族が削除した)や、東京は中野の萬昌院功運寺の吉良のお墓(三左衛門さんから格式のあるお武家さんならではの宝篋印塔というデザインに関してや戒名も最高ランクであることをうかがって、お墓のハナシも豊かになりました。)は投石によって傷だらけ。

 芝居のヒットによって膨らんだ虚像によって墓まで被害を受けたりしなくちゃいけないのか。そうした同調現象は怖い。

 ここで華蔵寺に行ったときに事務所で働くガイドのご婦人クロヤナギさんから聞いた
「ほめられたって、けなされたって知らん顔。背伸びしたって大したことないです。正直にやっとれば助けられる」
 という言葉を紹介。
 もりいはこのコトバを、吉良町の人たちの堪忍袋と吉良上野介の(霊の)自重というふうにとらえ、現代のネットにおける炎上被害に対する「スルー安定」とかぶせて、いまもむかしもかわらぬ最良の対処法と結論づけた。

 MC菜菜さんここで「吉良さんかっこいい」くださって、いい流れに。


 仏様にまで大衆に牙を向けさせた、これまでの役者の大衆を引き込む演じっぷりはすごい。
 ここで、どんな役者が吉良像を作り上げていったか、もりい くすおが選ぶ「役者ベスト4」を紹介。







 以上の4方をものまね(すごく低いクオリティでw)で紹介して、月形龍之介の時は
「牛のヨダレのようにくどくどと言い訳を」
 とMC菜菜さんに向けて言い、彼女に(あらかじめ渡しておいた小サ刀で)刃傷してもらう寸劇を披露してお茶を濁しました。







 新作は誰がいいかという結論で、これまでのバックグラウンドから片岡仁左衛門を妄想して提案。
 おおむね同意を得られた客席の反応だったが「最後に殺されちゃうのはちょっと…」というファンの感想も頂いた。


 最後に、時節柄とご当地への配慮から、新作ができたら作品公開前につぎの様な字幕を流したらどうかという提案で締めくくった。
 これはこの講演のちょっと前、時代劇専門チャンネルで「座頭市」全シリーズを放映する際にいちいち「製作時は配慮にかけていた時代だったでご容赦を」という何枚かに渡り字幕スーパーに倣ったものであります。













…で、本編


「ジャジャーン!」



 これを1枚ずつスライドで送りまして淡々と読み上げるとなんとも滑稽でございました。

 それで、
「あとは放送中に画面右下かなんかに「※諸説あります」かなんかずっと入れておけばいい。」
 …これに関しては、ギャグが半分。時節に苛立つ本音も半分でございました。


 で、幕。(約40分)


 朋友の三左衛門さんがよくおっしゃってますが、歴史の研究というスタンスではもはやどっちが良かったとか悪かったではなく、吉良と赤穂浅野にどういう確執があったのか。が論点になるべきで、おっしゃるとおり。
 虚像の吉良さんについては、あたしゃ300年以上講談や芝居で日本のクリエーターがこねくり回してきた「伝統」を守り続けてほしいと願うわけでございます。


<あとがき>
 今回の内容は三左衛門に良書をさんざん教えてもらい、さらに細かくご指南いただいて実現いたしました。
 リアルガチに感謝いたします。
 またしゃぶしゃぶ参りましょうね!
<追記>
 このブログ書き終わった翌日、湯船の中で思いついた!
 今後忠臣蔵を楽しんでもらう手のひとつとして吉良さん関係にどう配慮するかに脳みそを絞るよりも、「吉良さんを出さない」というやり方もアリだなと思った。
 そもそも忠臣蔵はあんまり見たこともない殿様や、もっと見たこともない高家筆頭のためにみんなが暗躍する話であり、討ち入りまでの人間ドラマ=各・見せ場が要なのであります。(「ワンシーンに起承転結がある見せ場の芝居が魅力だ」TBSラジオ「アフター6ジャンクション」より春日太一氏の談話)
 そうすることによって鑑賞者は義士たちの心の有り様だけに注目することが出来る。
 純粋なケイパーものとして楽しめそうではありませんか。
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忠臣蔵泥棒


ネットオークションに
「大河ドラマ忠臣蔵1+2+3完全版

 DVD-BOX12枚/組 日本語音声」
なるモノが出品されていた。

いかにも怪しい。

民放もNHKも大河ドラマに「忠臣蔵」というタイトルは無い。
「1+2+3完全版」の意味も不明。

 忠臣蔵友達の三左衛門さんと話したら
「元禄繚乱のことかなあ
とにかく海賊版であることは間違いないでしょう」

というわけで買ってみた。
7,000円也。

 

 

 

 

ちなみに
著作権法第113条1項では、海賊版を売る人は咎められるけど、買った人は個人で引きこもって鑑賞するぶんには罪にならないという、おおざっぱなネット確認をしました。
(NO MORE 映画泥棒!で取り沙汰されている「違法と知りながらダウンロードする行為」とは違い、そっちは著作権法第30条の改正、同条第1項に第3号の追加項目が適用されて罪になる(ようだ?)。)


はい。
結論から申し上げます。

12枚の内訳
1〜4枚 キムタク版のDVD。
5〜9枚 マツケン版のDVD。
10~12枚 NHK最後の忠臣蔵のDVD。

でしたー。(2001〜2004年の作品)

ヘンな画質でもなく、気になるのは背徳感だけ。
パッケージはだいぶヒントになってたんですな。
言うまでもなく「大河」は一切関係ない。

以上
後進のためにご報告。

 

 

 

 

これしかし…売ってくれた人、通報したら一発なんだけどなあ。

同じタイトルでこんなパッケージのバージョンも出ている。

同じか、似たような詰め合わせでしょうな。

 

 

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