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きゅうしゅう忠臣蔵(1)

きゅうしゅう忠臣蔵

〜九州が産んだ究極ファンのいたしかた〜

その1 遺髪、いいですか?
(熊本県、山鹿(やまが)市)


++++++++++++++++++++++


本題の前に、西日本豪雨被害のお見舞いを申し上げます。
あたしが出かけたとき、この豪雨の前段階で九州北部を台風七号がゆっくり駆け抜けており、テレビでは1年前(平成29年)の九州北部豪雨のことを各局で振り返っていました。
まさかふたたびご災難に見舞われるとは思いもよらず、悔やまれてなりません。
亡くなられた方に心から哀悼の意を表します。


++++++++++++++++++++++


 念願の九州に出かけてまいりました!ひとり旅。


 題して
「九州が産んだ究極ファンのいたしかた。」

 その1)遺髪、いいですか?
     (熊本県、山鹿市)

 その2)同じの作っていいですか?。
     (福岡県、福岡市南区)

 


 歴史を振り返るというよりも、シーズンでもなんでもないときに「ゆかりの地」をうかがった際の、ありのままをご報告するものでございます。
 前編はまず、山鹿のおうわさ。


 東京から
 飛行機と新幹線とバスで山鹿の中心地へ。




▲飛行機と(安くて早い)


▲新幹線と(つばめ号)
福岡空港〜新玉名
羽田離陸〜新玉名駅到着まで約2時間半ほど。


▲バス(駅前から出てる路線バスの産交バス)



 さて
 山鹿は温泉街。
 昔から温泉場、宿場町として栄えております。

 で、あたしが泊まったホテルはもともと旅館かと。
 検索して筆頭に出てきた(個人の検索結果です)寿三(すみ)さん。

 昭和以前なら、仲居さんが部屋に入ってきちゃってお茶入れてくれたり布団敷いてくれたり。やってくれてる間に「こころづけ(チップ)」をどうしようか悩んだりする、ああいう懐かしいパターンの宿です。本来は。
 しかし時節柄、客室の出入りを遠慮してほしがる客が増え始めたそうで、旅館さんとしては釈然としないながらも布団はハナから敷いてあり、誰も案内に来ない。
 その断り書きが座卓においてありました(笑)。
 いろいろご苦労がお有りなんですなあ。良かれと思ってやってらっしゃったでしょうに。




▲山鹿の宿・寿三さん
 「「すみ」とは読めないですよね」
 くだんの断り書きにエクスキューズしてた。
 いちいちおもしろい。




▲昔の風情(館内ポスターより)

座卓の真ん中にそびえ立ってるのが山鹿名物の灯籠でございます。



そ。
山鹿のシンボルは灯籠なのであります。





 江戸時代に和紙工芸がさかんだったところから神事の奉納品として高度な技術で作られたこの灯籠…
 そうなんですよ。
 このキンピカ、ぜんぶ和紙で出来てるんですね〜

 今にも伝わる伝統工芸はアプローチ度合いは灯籠をてっぺんとして、和傘の生産地でもあります。
 ノリを乾かすために菊池川にほとりに並べられた色とりどりの和傘はまるで花が咲いたように見えたそうで。




▲「よーへーほーよーへーほー」
 (山鹿灯篭振興会さんパンフレットより)

 で、しまいにゃ女子の頭に乗っけて千人(!)集めてお祭をします。





 もう、郵便ポストにもいっとこう!

 8月のおまつり、見たかったんですよねえ!
 ところがなにしろ人気で宿が取れない。
 そんなふうに居酒屋のカウンターでグチってたら、板さんのお兄さんいわく
 「なーん!そがんちゃずーっと夜んあいだ酒ば呑んでから宿ん泊まらんきゃよかったい」<イメージ
(「そんなことでしたらお酒飲んで夜明かしして宿泊をしなければいいじゃありませんか」)
 そいつは妙案!と、膝を打ちました。
 「山鹿灯籠は夜明かしまつり
 サイトでお祭りのことを検索すると、24時からの予定とかも書いてあったりする。
 この日ばかりは路線バスも臨時を出します。




▲モデルさんの写真がなかなか攻めてるでしょ。
 かっこいい!
 (山鹿市のパンフレットより)

 頭に灯籠付けて名産の「来民(くたみ)渋うちわ」で卓球とかって、またおもしろいことを…
 って思ってたらほんとにコレでいろんなところで1台500円で卓球やってるんですな。

で、




▲おんせん、いえ〜い!


 晩飯は、せっかく熊本県に来たんだからとお馬さんを食べました。
 お店は受付の仲居さんに教えていただいた居酒屋「蔵BUZEN」さん。






▲馬刺しと、馬バラの竜田揚げ。



 さて
 からすカァと鳴いて夜が明けてお天気・晴れ。

 やっと忠臣蔵のおはなし。
 路線バスで、昼到着を目指して日輪寺さんへ向かいます。
 産交バス「鹿北道の駅」行き。温泉プラザ前〜日輪寺前。

「日輪寺さん行く「鹿北(かほく)道の駅」行きのバスはここで待ってりゃあいいんですかね」
 うなづいたおばあさん
「それに乗りよると?私もソレです。」
 カンカン照りで暑さもキビシイのに涼しい笑顔。

 今回の旅行では老若男女、会って話した人全員がやさしかった。
(新幹線の切符売り場であたしと係員と話し込んでたとき「早くしてくれ!」とあたしの背後で怒鳴ったおじさんは除く。あたしゃちょいちょい怒られます。)

 温泉街からほんのちょっとバスに乗ってすぐ到着。




▲バス停「日輪寺前」の前に日輪寺が無い?
 いや…!?


▲すぐに看板が見つかって、あっ!誰か見てる!


▲おびんづる様ひょっこり。(後述)



 山鹿の日輪寺は堀内伝右衛門という人の菩提寺です。
 この人は、討ち入りのあとの赤穂義士(上位17人)を預かった熊本藩細川家の家来で、とにかく細川さんちでは大石内蔵助たちを歓待し「うちで雇えんものかなあ」とまで言って義挙にホレボレいたしまして、堀内さんはこの細川家で義士の接待係をやってたんですね。この堀内さんも義士の大ファンで義士を取材してまとめてらっしゃる。
 新歌舞伎「元禄忠臣蔵〜大石最後の一日〜」ではキーパーソンであり、ドラマ「元禄繚乱」では石田太郎さんが演じ、中村勘三郎さん演じる大石内蔵助の足の爪を嬉々として切ってあげるシーンがあったり、ミフネ版「大忠臣蔵」では志村喬が演じてお上の切腹の採決に納得がいかない様子が描かれていました。
 堀内さんは義士が好きすぎて遺髪を知行地に持ち帰り、菩提寺であるここ日輪寺に遺髪塔を建てたのです。
 義士の命日である2月4日には「山鹿義士祭り」がおこなわれています。(いまもやってらっしゃるかしら)




▲エントランスが草ぼうぼうなので
 荒寺的なたたずまいに一瞬、ひるむ。


▲山門(名物の釣鐘がある)をくぐるとすぐ左に遺髪塔!


 伝右衛門さんのハナシや細川家のもてなしは忠臣蔵ファンには有名だし、こちらは義士祭もあって朋友の講談師・若林鶴雲先生も呼ばれて自作の「堀内伝右衛門伝」をお読みになるということで、とにかく訪れたかった場所であります。

 ちょ〜っと、目の前にモミジさんが生い茂って肝心の塔が見ずらいんですけれども、お供えの造花にはびっしりと元気に蜘蛛の巣が「クモってこんな、モスラみたいに糸の出しかたするんだっけ?」というほどからまっておりましたのもまた風情。






▲赤穂十七義士遺髪塔!


 お賽銭と持参のお線香をさし上げて、順番があべこべなんですがご本堂にご挨拶。


 そして!おたのしみのお昼ごはんをこちらでいただく計画なんでございます〜。


 ご本堂のすぐ左横の階段を上がりますと境内の料理屋
 「精進料理 南無(なーむ)さん。
 こちらは予約しておくと素敵なランチを頂けます。




▲うひゃほう!

 インスタントコーヒーのコマーシャルにも使われたというお座敷を用意してくださってました。
 外の猛暑とは打って変わって、「自分は死んじゃったんじゃないか?」と勘違いするような別天地。

 山門や遺髪塔周辺の元気な植物の発育や
 前日以前の雨による足元の悪さなどのありさまから、一瞬「ここは放棄されているのか?」(ごめんなさい)と誤解しただけに、屋内の「別天地」感は格別なのであります。




▲そしてお部屋には四十七士の名前の入った額が飾ってあってもう、興奮!


▲精進弁当2000円。
 (2日前までに要予約)
 こんどは「義士膳」5000円を食べたいなあ。

 トマトの利休煮とか、刺身こんにゃくなど心から涼しくなる美味しいお料理に舌鼓。
 じゃがいもこんにゃくを揚げたものやとうもろこしの冷奴も美味しかった!
 シメは梅のおかゆと、ごじる。
 ごじるはお味噌汁に大豆のすったのを入れたもので、は〜もう。


しあわせ!


 さあ、このしあわせに脳が麻痺したのか、このあとなかなかのポカをいたします。


 バスが1時間ほど来ませんので境内散策。
 春(初夏?)にはツツジが満開な公園となっているんです。

 来たとき出迎えてくださった大仏様を見に行こう。
 それから、遺髪塔のところにあった説明書きに堀内伝右衛門さんのお墓もあると書いてあったから探してみよう。
 案内表示が見当たらないから、自力で探すしか無い(要確認)

 境内は何箇所かにわかれた墓地を囲むような大きな公園になっていて、ツツジの季節は満開でそれがまた見どころとなります。
 最盛期はにぎやかでしょうが、お部屋独り占めで荷物置かせてもらって散策なんてまず無理かと。シーズンオフの良い所ですな。

 お大仏様のお膝元へは案内が出てるのですぐ行ける。
 「精進料理 南無」さんの裏手といった感じ。




▲をぉっ!木陰から覗いてらっしゃって
 ちょっとビックリいたします。

 なんか、山の中で静かにあらしゃいまして、うしろの山に寄りかかってるようすです。全長30メートル。




▲イケメンのびんづる様は立像なんですね。
 靴を履いた大仏初めて見た(要確認)



▲そばの建物には寝そべったおびんずる様がいらっしゃる。
 本名:びんとらばらだしゃ様。
 亡くなってからびんずる尊者となりました。
 この世のものに利益を与えてくださいます。


▲園内ウロウロ。
 温泉場から移築された「湯町橋」


▲ツツジが満開なときはさぞかしステキだろうな。


▲中央は17年ほど前なのだろうか?
 山鹿で忠臣蔵サミットがあった際に
 植樹されたモクセイ。






▲そして堀内伝右衛門ご夫妻のお墓。
 おじゃましております。


 こうした散策がなかなか時間を稼いでくれましてよい案配にバスの時間が近くなる。

 おかげさまで楽しく過ごさせていただいた日輪寺さんを後にしてバスの中であらためて、「精進料理 南無」さんのレジ横においてあったのをもらったお寺のリーフレットを読んで散歩を振り返ってみる。

 ふむふむ。
 遺髪塔…湯町橋ね…大仏……大石内蔵助像…


おおいしくらのすけぞう!?


 えっ!見てないぞコレ!
 どこにいたの!?
 たくさん写真撮ってるけど、どこにも見切れてないし!記念植樹まで見つけてるのに!
 おぉい!バス止めてくれっ!
 …とも言えず…。
 大石内蔵助像??

 や〜もう、どうしよう。引き返すにも、う〜ん。

 バスで戻るにはまた1時間とか2時間持て余すことになる。
 断念して、また来ることにしよう。
 だれかと。
 そうそう。
 あのランチはねえ、誰かとわかちあいたいですわい。

 悔やまれるのは、後追いで「日輪寺 大石内蔵助像」かなんかでネット検索しても、申しわせたようにおんなじような画像しか出てこない。
 ああっ!はがゆい!
 「ソレ」がどういう立地で存在するのかが皆目わからない。
 みなさん、ブログに載せるならちょっと工夫しましょうよね!(老婆心ごめんなさい。くやしさまぎれのやつあたりコメントでした)

 またツツジの季節に来よっ!
 そんときゃ「義士膳」5000円食べるし!


 そうして、温泉街に戻り、民芸館や八千代座を見学しました。


 山鹿灯籠民芸館


▲民芸館では例の灯籠作りの実践が見られます。
実際の作業のようすと道具の数々に感激。


▲灯籠を買おうとすると税別3万円いたします。
(寿命は10年位だとか)


▲絶妙なモデルづくりのテクニックで、赤穂大石神社さんの社殿も奉納されています。
…あれ!?赤穂民報の記事を読むと社殿作った人が、お話きかせてくれたT中さん(上記)だ!うーわ!また会いたい!


▲灯篭まつりのポスターの絵を描いておられる鶴田一郎先生の原画展もやってました!


 
 八千代座
 八千代座は明治時代に作られた劇場。
 そうそうたる役者やアーティストが舞台を踏んだが、それでも存続が危ぶまれたことがあったそうで、そんな時復興事業に力を貸してくれたのが坂東玉三郎丈。
 それから20年以上も公演を続けておられるそうです。
 なんでも、ふつう歌舞伎ではありえないんですが舞台上から客席に語りかけることもあるとか?

 蛇足なんですが八千代座では「山鹿ちんこ座」がちんこ芝居を1920年代に打っておられます。
 …ちんこ・しばい…
 かわいいひびきだが、なんでしょう。
 (おこども集のお芝居のようですな)



▲ふだんは民芸館とともに630円(要確認)
 で、八千代座の中も見学させてもらえます。

 ガイドのおばさまが「鶴瓶の家族に乾杯」のロケが地元に来た時の思い出話を語ってらっしゃる最中に、次の目的地に向かうためにドロンさせていただきました。
 外にでると篠原ともえさんが元気よく炎天下で撮影をしてらっしゃって、なんか白日夢みたいな不思議な体験でした。


 さて、
 検索すれば出てくるだろうから…と思ったのか、日輪寺のご本堂や八千代座の正面写真を撮ってないんですよね。
 猛暑でぼうっとしてたのか??


 バスが2時間ほど来ないのでタクシーを呼んで新玉名駅に戻ります。

 路線バスだと280円でしたがタクシーだと4000円強かかります。
 あの、ごめんなさいね…

たかくね!?!?

 関係無いですが運転手さん(佐賀出身:女性)は一度も九州から出たことがないとおっしゃっておりました。



 こうして新幹線つばめ号で博多に行き、興宗寺に出かけます


| もりいくすお | - | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
ああ、楽しそう。素敵なレポートありがとうございます。
それにしても、飛行機だと案外近いんですね。
| ゆらおに | 2018/07/09 7:17 PM |

おにさん
ありがとうございます。
フワッとした内容ですみません。
(笑)
| もりいくすお | 2018/07/09 9:01 PM |

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