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きゅうしゅう忠臣蔵(2)

きゅうしゅう忠臣蔵

〜九州が産んだ究極ファンのいたしかた〜

その2 同じの作っていいですか?
(福岡県、福岡市南区)

前編「遺髪、いいですか?(熊本県、山鹿市)」はこちら>●

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本題の前に、西日本豪雨被害のお見舞いを申し上げます。
あたしが出かけたとき、この豪雨の前段階で九州北部を台風七号がゆっくり駆け抜けており、テレビでは1年前(平成29年)の九州北部豪雨のことを各局で振り返っていました。
まさかふたたびご災難に見舞われるとは思いもよらず、悔やまれてなりません。
亡くなられた方に心から哀悼の意を表します。


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 念願の九州に出かけてまいりました!ひとり旅。後編

 前回、元禄時代に江戸で赤穂十七義士を預かった細川家の家来・堀内さんがあまりにも愛が熱くて自分の知行地の菩提寺に遺髪塔を作ってしまったというお話をご紹介いたしましたが、今回は時代がグッと下りまして昭和10年。
 篤志家(とくしか。<慈善事業家?)の木原善次郎さん(どちらさまでしょうか)が「赤穂義士の精神を顕彰しよう」と私財を投げ打って、四十七義士が眠る東京は高輪泉岳寺と全く同じフォーメーションの墓石が並ぶお墓(いやそれどころか地形もこだわって)を、同宗である興宗寺さんに建立した。

 すごくないすか!?

 47人分の墓のレプリカを作るんですよ。そうそうできるこっちゃない。
 私がもっとまともなマニア(なんじゃそら)だったら事前に福岡義士会にコンタクトを取らせて頂いて木原さんという人物につい て…あ、本部はまさにこの興宗寺さんだったのか!?…訪ねりゃよかった。


 熊本県・山鹿から新幹線で博多に入り、晩飯にとんこつラーメン食べて駅前ビジネスホテルに一泊。
 翌日、興宗寺へお参りしてそのまま帰路につく計画。




▲ホテルの送迎バスの運転手さん(は、おなかをこわすという理由でとんこつが苦手)から情報をもらって、エキナカの博多めん街道(とんこつラーメン屋がしのぎを削っている)から「元祖博多だるま」を選択。

 朝、博多から地下鉄空港線でいったん福岡空港駅へ行って荷物をロッカーに預け、引き返すように天神駅へ。徒歩で西鉄福岡駅まで行ってこんどは大牟田線で高宮というところまで参ります。






 昨日の炎天はどうしたのかそこそこの強い雨。
(雨はこのまま次の日の記録的豪雨へとなっていってしまいます)

 高宮駅からスマホのルート検索をすると徒歩で10分位で着くような結果が出たんですが、とてもそんなにかんたんには参れません(入力を間違えたのかな)
 タクシーで1400円位の距離。そして土地の起伏が激しい。

「興宗寺さんまでお願いします。」
 駅前で拾ったタクシーの運転手さんはピンとこなかったんですが、「穴観音(あなかんのん)さん」といえば一発だった。
 興宗寺さんには戦国時代から伝わるという、古墳の穴蔵に祀られた観音様がございましてこれがご高名。

 運転手さんと氷河期のハナシをしている間に到着。

 周囲にはタクシー会社やファミレス(九州発のジョイフル)があるので安心。




▲興宗禅寺 福岡市南区寺塚2-22-11




 境内に足を踏み入れますとすぐに「四十七義士の墓」の表示。


 さあ、ここからが見ものでございます。
 高輪泉岳寺を綺麗に再現した木原善次郎さんのこだわりをご覧ください。

 まず、凝ってるなあと思うのは、導入は天野屋利兵衛の碑でお出迎えしてるところ。




▲福岡・興宗寺


▲東京・泉岳寺

 首洗いの井戸や血染めの石も再現されております。




▲お殿様の墓。興宗寺


▲東京・泉岳寺



 を〜!
 いつも参っているみなさんのお墓がそっくりに!
 わたしには屋外体験型のテーマパーク・セメタリーでございます。




▲福岡・興宗寺


▲東京・泉岳寺




▲大石内蔵助の墓。興宗寺


▲東京・泉岳寺

 こうまでサイズもピッタリですと墓石の削れ方のビフォー・アフターを知ることができますな。
 泉岳寺では「縁起モノ」として墓石を削って持って行っちゃう人が多かったようです。なのでだいぶ墓石の変形が見て取れます。

 また、昔の泉岳寺はウッソウとしていたといいますから、興宗寺さんの雰囲気は昔の泉岳寺に似ているのかも。
 ビニール傘にザーザー降る雨音にボタボタいう木から落ちて来る雨だれが混ざってなかなかにぎやか。
 寺坂吉右衛門さんの前あたりが大きな水たまりになっております。




▲大石主税や安兵衛さんのお墓。興宗寺


▲東京・泉岳寺


 おおいに興奮いたしまして、ひきかえし、穴観音様(阿弥陀様、菩薩様といっしょに岩が掘られている)にご挨拶。




▲この中。
 格子越しにお賽銭を投げ入れるのにテクニックが要る。


 さて
 こうして興宗寺さんをあとにしたのですが、実はもう一箇所行こうかどうしようか迷ったのが八女(やめ)市にある寺坂吉右衛門のお墓。
 寺坂吉右衛門の墓は東京は麻布の曹渓寺さん(非公開)と相場が決まっているが、九州には「寺坂吉右衛門が全国の義士の遺族を訪ねて事件のあらましを報告したあと最後に久留米(くるめ)の吉田忠左衛門の義理の弟を訪ね、そのあと八女で切腹しようとしたところを止められて義士の供養のために66歳で死ぬまで庵にこもって読経に明け暮れた」という伝説があるのです。
 そして一念寺というところにお墓がある。

 レンタカーをすれば小一時間で行ける距離だそうで…いやでも知らないところだし雨だし、なにより問題はここは福岡である。
 福岡は以前に運転した経験があるが、東京の常識とちょっと違うところがあって、ちゅうちょ。

 ジョイフルでハンバーグ食べたあと、帰りのタクシーで運転手さんが
「八女は山もありますけんね。慣れん人には運転は難儀やなかですかね。 私に任せてくんしゃったら、飛行機が夕方やったら行って帰ってこられますよ。」<イメージ
 と、チャーターを推してきた。
 料金は3万円行かないくらいじゃないかという。

 ここで、しおりんが読み上げた森井ユカのコトバが想起される。
「忠臣蔵と聴いたら南極に飛んで行くことも辞さない機動力がなくっちゃ」
 マニアは金遣いが荒い。
 アイドルファンは地方公演の遠征に何百万円もかける。
 比べて、もりいはけっこう、シブい…。

どぉ〜〜〜しよっかなあ〜〜!!!

 で、
 やっぱやめました。辞した。

 飛行場でたいそう時間が余りましたが、いろんな意味で、八女行きを次の機会に回したのは悪くなかったんじゃないかと思っております。
 ちなみに帰りの飛行機は雨の影響で30分東京到着が遅れました。

 次回まで、たのしみが息づく旅の秘技

これぞ「やりのこしの美学」

どっとはらい




▲福岡空港、搭乗ゲート近くの「一蘭」。
東京でも食べられる紅しょうがが無いとんこつ。
| もりいくすお | - | comments(4) | trackbacks(0) |
コメント
九州は義士ファンの宝庫(?)ですものね。寺坂の墓もたくさん御用意がございます。
福岡だとやはり日南関係でしょうか。三ちゃんあたりを道連れに、またおいでなさいませ。
| ゆらおに | 2018/07/13 6:56 AM |

おにさん
寺坂の墓に「たくさん用意がある」ですとな?
ちょっと本気で三ちゃんを口説きたい所存。
| もりいくすお | 2018/07/13 3:34 PM |

 あたしゃ、礒貝のご子孫宅で史料を見たいのよねん。
| 山三 | 2018/07/19 11:33 PM |

山三さん
どうかぜひ!ご一緒願います!
| もりいくすお | 2018/07/19 11:40 PM |

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