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トークショー顛末

 


12月の討ち入りを記念した播州赤穂(ばんしゅうあこう)のお祭り「義士祭」「忠臣蔵ウイーク」。

このお祭りに参加させていただくと、いつも赤穂ならではの経験をさせていただく。
「ならでは」のほんわかした気持ちにさせてもらえる奇跡。

そんなおうわさです。


              ふたつともえ  


忠臣蔵のふるさと播州赤穂の義士祭の手前の一週間を、いろんなイベントで彩る「忠臣蔵ウイーク」。
その開催2日目にトークイベント
「忠臣蔵談義 忠臣蔵ってどんなお話?」
これを忠臣蔵問屋わたやさんの矢野社長と対談、というかトークショーみたいなかんじでさせていただきました。







このイベントは朝からなので、前の晩に打ち合わせすることを矢野さんと決め、東京からはその打ち合わせに間に合うように午後にでもテキトーに赤穂に入ろうと切符を用意していたが、直前になって赤穂らじおさん(市民有志のみなさんによる地域密着インターネットラジオ)から昼の出演依頼をいただきました。
「ランチをごちそうしてくれる」ということでもう、大快諾!
買った切符を昼入りに変更。

駅前から城までつづく「お城通り」(あれ?お城通りって息継ぎの井戸から城まで?それとも駅からずっと?)の中腹にある物産館の前に特設ステージを設け、公開生放送。
パーソナリティが自分の前を通りすがる人を気にしてるんだかしていないんだか、とうとうと放送を続けるあの独特の有り様はいろんなところで何度も見たことがあるが、まさか自分がそういう経験をさせてもらえるとは(ちなみに翌早朝は春風亭一之輔師匠の「サンデーフリッカーズ」に電話で生出演し、赤穂から中継記者w。番組内でこたびのイベントはノーギャラとうかつに申し上げましたがマチガイですのでご放念ください。この場を借りてお詫び、訂正させていただきます)


赤穂に到着すると、改札でもりいと事前にメールでやりとりさせてもらってたラジオパーソナリティのいちごさんが出迎えてくれた。
もりいの出番の前が着物のテーマの番組だったということで、あでやかなお着物姿であります。
駅から物産館まで向かう途中なかなか寒そうにしてらして、あたしを現場まで歩かせるのを恐縮してくださっていたが、あとでわかったんですが往々にしてこうした都市では(東京郊外もそうだが)人はだいたい車生活(もしくはチャリ)がメインなのでありますな。
そこで、出迎えた客を歩かせるのが忍びないということだったんですが、観光客は歩くのぜんぜん平気です。ていうか、あつがって小脇に抱えてたダウンジャケット貸してあげればよかった。

物産館に到着して今年の夏のゆかた祭りでもMCをしていらっしゃった、らじおのボス:いろはさんと合流&ご挨拶したあと3人で近所の和食「どんぐり」さんでごちそうになって、いざ放送。







話題は忠臣蔵が好きになったきっかけや赤穂の印象。翌日のイベントのことなどについてお話しました。
赤穂らじおさんのブログにもりいの出演のお話がございます。>https://ako-radio.jimdo.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

(お菓子屋さんであらためてやった録音聴けます>http://akoradio-star.seesaa.net/archives/20171225-1.html

ちなみにいろはさんは、物産館のすぐそばの息継ぎの井戸のところにあるからくり時計のところでこの時期は手話の中村さんと、もりいの「早わかり忠臣蔵絵本」を拡大した紙芝居の読み聞かせや「忠臣蔵手話クイズ」を赤穂玩具博物館館長さんによる「忠臣蔵紙芝居」(こちらは実際の紙芝居)とともにパフォーマンスしてくださってます。




▲参考画像
 あたしまだ、演ってるところを拝見していませんのase2



放送が終わったあと、近所の和菓子屋さん「岩佐屋 かふぇ・ど・亜月」さんで磯辺焼きと生姜まんじゅうをいただきながら今度はインタビュー。こちらはたったいま放送した内容をあらためてかいつまんで話して、後日に赤穂らじおのHP『輝け!赤穂の星』へアップされます。そして別口で「FMゲンキ・赤穂らじおのしおかぜだより」 というのに使う(予定)用のさらに短めのインタビューも。







そうこうしているうちにトークショーの相棒・わたやの矢野兄ぃと待ち合わせの時間に。

駅に隣接しているビジネスホテル(今年いろいろ泊まったが、もっとも寝具に加齢臭が無いホテルでした!東横イン播州赤穂!ベスト・オブ・ホテル・アバウト・忠臣蔵。のフロントのところにあるテーブルでアレコレ相談。

今回のテーマである「忠臣蔵のどこがいい」という話をしてたら、内容に感動してひとりで喋りながら2回ほど泣いてしまった。「絵図面取り」とあと、どこだったかな「南部坂」?あっ「天野屋」だw。

笑いながら矢野兄ぃは「明日その症状が出たらツッコミます」

夜はあたしの絵を名刺に使ってくださってる「すし若」さんで飲んだくれて、お勘定を払わずに出てきてしまいました。
矢野兄ぃが払ってくれちゃったのかなあ。今度精算しますので!ごちそうさまですhato


             ふたつともえ


トークショー当日。

 

この日、午後から講談がある若林鶴雲先生(同ホテルご滞在)とともに朝にお車で矢野兄ぃが出迎えてくれて、みんないっしょに浅野家の菩提寺・花岳寺へ。
朝から読経をするためではない。コスチュームに着替えるためであります。
そう。トークショーは討ち入り装束でおこなうのであります。

袴の帯はホテルでネット動画見ながら結ぶにしても、五十肩で不自由な左腕をかかえて、どうやって篭手を装着しようかと悩んでいたので、この「全員でお着替え」はうれしゅうございました!おべべを着せてもらう子のように、鶴雲先生にすっかりお世話になりました。
(ちなみに鶴雲先生はコスプレではなく、普段着から和装にお着替えです)




▲お着替え完了(花岳寺さん)



トークショーは花岳寺から歩いてすぐそば、加里屋まちづくり会館。昔風に言えば集会場なのだが、多目的ホールや会議室を5室備え、設備が超行き届いている。







「忠臣蔵談義 忠臣蔵ってどういうおはなし?」

拙著「早わかり忠臣蔵絵本」を材料に、急きょ1ページ「俵星玄蕃」のページをはさみこみ(実行委員の岩崎さんにデータを送って出力〜裁断〜封入までお骨折りいただいた)、そのエピソードのいったいどこが日本人の心に響いたのかというお話をいたします。
参加費無料。






▲絵本を皆さんに。参加者は四十七士の名入りバッジが…



かっこよく定員47名というふうに整えましたが70人ほどご来場いただき、なにより学童の参加がすごく多いのが嬉しかった。
ご当地は言うまでもなく播州赤穂は忠臣蔵の故郷であり、よそから来たなまかじりの「愛好家」なんぞが「どういうおはなし?」なんて語ろうとすればどうあがいてもしゃべりが幼稚になります。ご年配のお客様にはご退屈なのではと危惧とプレッシャーもあったので、お子達の参加は助かりました。

絵本を受けたとったお母さんの「あっ俵星玄蕃入ってる!うれしい!」なんて声が聞こえると、なんだかもう、百年の知己を得たような心持ち。

赤穂女子最高!




▲なんと先日誤楽座にいらした方も!
 両国劇酒場「忠臣蔵」松元さんのファン。



そしてなんとなく、絵本を持った子供さんからサインのリクエストを頂き、「じゃあ、あたしも」というかんじでいつから、誰からともなくサイン会が始まりました。
「絵本の文言は全部覚えている」というお子さんもいらっしゃった!


hatoここ「アウェイ」ではない!hato


うれしいですっ!
あたしを殺すなら今やってください!




▲さながらサイン会



10時の開催時刻になったので、サイン会(?)をいったん切り上げてトークショー開催!

矢野兄ぃから丁寧に赤穂事件と忠臣蔵が違うという話のご紹介。

それを受けてあたしがいったんさらりと絵本にあるエピソードとともに「あらすじ」を説明し、最初に戻って「いじめ」から、皆さんが共感してくれそうなことや200年以上どこらへんが日本人の琴線に触れて人気がつづくのかを解説。

もちろん全エピソードは無理なのでそのあと
「刃傷(梶川与惣兵衛の立場)
「田村邸
(知らない人の同情)
「大評定
(価値観の違う人との討論ではなく対話)
「神崎与五郎の堪忍袋
(我慢のレベル)
「東下り
(知らない人の同情)
「絵図面取り
(親父の義侠心)
「天野屋
(死生観)
「南部坂
(誤解する方される方)
「くすや勢揃い
(浮世との手切れ金)
「俵星玄蕃」「強敵
(吉良家用人の忠義)
「大団円
(細川家でのAグループの扱いと当人たちの心持ち)
名エピソードを紹介しながら、そのバックグラウンドに秘められた共感できる秘密を紐解いていきながら進みます。

結果、いろんな登場人物の「覚悟」を紹介した感じ。

しゃべりながら泣きはしなかったけど「天野屋」の、息子・芳松が奉行の非道な取り調べの脅迫で熱した鉄板の上を歩かされそうになる時、芳松はわけがわからないで
「おとっちゃん、もうオイタはしませんから堪忍してください」
「死出の旅では手をひいてやるから笑って死んでくれ」

のやりとりで声がうわずりました。

登場人物のそれぞれ独特の自己犠牲の正義が、名声や手柄と関係ないところにしびれるという解説。
実はこうした態度へのリスペクトは、あの厚かましいアメリカにもあるのだ(<舌長し御免)




▲大きなスクリーンがうれしい。



矢野兄ぃとは掛け合いがトントン進み、何人かのギャラリーの方から「漫才みたいだ」というご評価をいただきました。いいですな播州弁と江戸弁の掛け合いって。

一番場内が笑い声に包まれたのは終演近く、コスプレで頑張る矢野兄ぃ(市の職員さんと観光のために衣装を着てお城付近で観光客の記念撮影に応じている)が夏はすごくお暑いということなんで、城の前でに死ねりゃあ本望だろうという不躾なドライヒューモア。



無事にトークが、予定通り1時間で終わりました。よくこれだけの量を時間内に捌けたなと。

11時から 質問コーナー。
もぉ〜〜〜ここでね、ある男子から
超忠臣蔵の新作はいつ出来るんですか?」

もぉ〜〜〜
この質問ヤバイ。
必殺悩殺。
お小遣いあげればよかった・・・・

ええと、らいねん「そば志ぐれ」つくろうと思ってる旨、ご報告。

ここいらへんです。
冒頭にお話した
「「ならでは」のほんわかした気持ち」
この時点でわたしの顔は温泉に浸かってるカピバラみたいになっていたはずです。

以前義士行列に参加させていただいた際も、見知らぬお子さんから「もりいさんですよね?いっしょに写真を…」と言われたものです。日本ひろしといえども、赤穂だけの愛の奇跡。ありがたいことでございます。


その後、その日の朝日新聞をあらかじめ持っていらっしゃってたご年配の男性から(<ご用意があったということはとにかくこの会の内容がどうあれ、その話題は発表するおつもりでおいでになってたのですね)、赤穂事件もお忘れなく、的なご指摘をいただいて、「おっしゃるとおりです」とお応えして矢野兄ぃが補足し、おたのしみの「ニラ雑炊ふるまい」へ!






▲なんて素敵なことでしょう。



サイン会の続きをしながら(うっかりと、後半の何人のお子さんにお名前を聴くのを忘れた。慣れないことですみません。慣れないどころかこんなにサインしたの初めてです。)
あたしも楽しみにしてたニラ雑炊!大石内蔵助の大好物ですって!
お芋も入ってカラダはすっかり温まりました!




▲この画像で珍しいのは、ピースサインである。
 篭手で手の表情に制限があるので。



ネガティブなご意見は届かないようにご配慮いただいているのだろうが、おおむね好評だったようでうれしゅうございました。

「知らなかった裏話に感動して涙しました。来て良かったです」
「対談からふたりの忠臣蔵好きがバンバン伝わってきました。」
「とても息の合ったお二人の掛け合い。M−1級!」
「姫路出身で赤穂事件と忠臣蔵の区別すらわかっていなかった!」
「忠臣蔵から学ぶもの、たくさん有りますね。」

などなど
甲斐あるご意見をいただいたようで、ただただ恐懼感激ですNAKI-SOH



そしてもうひとつ、
忘れてはならない地元ならではもございます。
地元のみなさんは生まれた時からそこが忠臣蔵の故郷なのであり、他府県の人達のように「芝居を見てからハマりました」というのとはワケが違うのであります。
だから「あたしはエンターテインメント専門です」とやんちゃ不行儀に振舞っているだけでは済まされない場合もある。
「忠臣蔵」や「赤穂義士伝」はまったく関係のないことととらえている皆さんからもりいの出禁を言われないようにこのポイントを重要に捉えて「愛好家」をやっていく必要があると思いました。
とはいえ、なぜこんなにまで事件の戯曲化が小躍りしながら「忠臣蔵」のことをまくしたてる東京モノを産んだのか、そもそもの事件の影響力を知っていただくサンプルとして、もりいとくすやのスタンス自体は変わらずにいます。

わたしのやることが相変わらずでも、上記のことが頭に入っているか否かではチョイスする言葉ひとつをとっても大きく違ってまいります。


             ふたつともえ


午後から始まる、鶴雲先生(は、ずっと聴いてくださっていた)の講談「仙珪和尚」「梶川与惣兵衛」鑑賞と、思いのほか暑かった装束を脱ぐために花岳寺へ。




▲安兵衛真観のモデルもやってくださった
 鶴雲先生を挟んで。



対談から講談までお付き合い下さった赤穂の朋友・The 47 Black Cats 黒猫47士のデザイナー前川先生と、銀波荘で温泉に浸かってた湯上がりのみのりさんと焼き鳥で一杯やって、多幸感に包まれながら家路につきました。
…前川先生は朝から付き合ってくれたんだからごちそうしてあげればよかったというのに接待ボケで割り勘にしちゃった!ゴメン!



赤穂はこれから、メイン・イベントに向かって盛り上がります。



品川から乗ったタクシーの運転手さんは西宮出身で兵庫なハナシをしながら23時過ぎに帰社しましたとさ。

これにて大尾。

 

| もりいくすお | - | comments(13) | trackbacks(0) |
コメント
ズルイ!「槍の玄蕃は仁王立ち」入りw

にしても、よく1時間におさまりましたな。感心、感心。
ラジオにインタビュー、トークショー、etc.充実の2日間でしたね。お疲れさまでした。
| ゆらおに | 2017/12/13 6:57 AM |

おにさん
ありがとうございます!
いやぁゲンバ、いかにも臨時で入れましたという(そう皆さんにも弁解)クオリティでして・・・英語もフランス語も入っておりません。
でもはい。おかげさまで充実でした(^O^)。
| もりいくすお | 2017/12/13 7:04 AM |

お疲れさまでした!義士祭終わってホッとして、今、拝見させて頂いた次第でございます。あの時市長が言った一言が、早く実現したらいいと、あれからずっと思っております!それにしても、楽しいトークショーでした♪
| やんぱんまん | 2017/12/16 8:26 PM |

もりい先生 このたびは遠路遥々赤穂までお越しいただいたありがとうございました。
大人も子どもも皆楽しめたイベントになりました。本当に皆さん「楽しかった」とお褒めの言葉をいただき、サイン入りの本も飾っておられる方も(^^)本当にありがとうございました。
| 岩由美子 | 2017/12/16 10:18 PM |

もりい先生 このたびは遠路遥々赤穂までお越しいただいたありがとうございました。
大人も子どもも皆楽しめたイベントになりました。本当に皆さん「楽しかった」とお褒めの言葉をいただき、サイン入りの本も飾っておられる方も(^^)本当にありがとうございました。
| 岩由美子 | 2017/12/16 10:22 PM |

やんぱんまんさん
おつかれさまでした!おかげさまでありがとうございました。
密度の濃い、ちょうどよい感じの会になって良かったです。市長さんにも感謝です。
| もりいくすお | 2017/12/17 11:02 AM |

岩さん
大変お世話になりました。楽しい企画をどうもありがとうございます。
絵本を大切にしてくださるお子さんたちとの出会いは幸福でした。
(^O^)
| もりいくすお | 2017/12/17 11:04 AM |

小豆島から見に行きました。私の村はいまだに農村歌舞伎やってます。歌舞伎以外の忠臣蔵トークは新鮮でした&#127925;
| 矢田常寿 | 2017/12/17 9:55 PM |

矢田さん
先日はおつかれさまでした!
いつか小豆島の農村歌舞伎が見たいです。
| もりいくすお | 2017/12/18 5:12 AM |

先生、改めて先日はありがとうございました!
本当に楽しかったです。ブログでもご紹介したいただき光栄です。
遅くなりましたが、やっと番組が編集できました。
赤穂らじおのHPをご覧下さい。
なお、姫路のラジオ局FMゲンキの赤穂らじおの「しおかぜだより」(1月5日金曜日午前6:00〜6:30)の中でも先生のお話が流れます。
今後とも赤穂のこと、忠臣蔵のことよろしくお願いします。
| いろは | 2017/12/25 5:57 AM |

いろはさん
いよ!待ってました(^O^)!
あらためて案内させていただきます。

こちらこそよろしくお願いします、すぐ飛んでいきますので何でもご用命を!
| もりいくすお | 2017/12/25 9:05 AM |

ブログの内容と関係ありませんが、気になったもので・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-00000062-spnannex-ent
| 匿名ですいません | 2018/01/28 9:20 AM |

匿名さん
情報をありがとうございました!
ベテランにここまで新作に夢と情熱を持っておられたクリエーターがいらっしゃったというのはファンとしてはうれしい限りですよね。
こころざしなかばにおかくれになるというのはたいへん惜しいことで。。
お悔やみ申し上げます。
| もりいくすお | 2018/01/28 10:58 AM |

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